ご挨拶
木材部会は青年会議所の理念に共感し活動する木材界の同志が、日本経済を支えるリーダーとして、友をつくり情報を共有する組織として、1956年12月5日に日本青年会議所業種別部会の1号部会として承認・発足され、本年で69年目を迎えます。
山づくりは苗木を植え、手入れを繰り返し行い、伐期が来るまでに半世紀以上かかるように、木材業界は世代を超えた長期経営計画が求められる仕事です。その一方で社会的な価値の変化に応じて、どんなに厳しい環境であっても柔軟に対応し、成長・発展し続けてきた業界でもあります。
今、山では多くの木々が伐期を迎え、時代のニーズを先読みし、次に何を植えるのか、どんな木に育てたいのか、土壌涵養など山林が果たしている役割を理解し、気候変動、獣害と闘いながら適切な手入れを持続していくことが求められています。また、森林・木材の利用用途は多様性を広げ、従来の利用方法は勿論、バイオマス発電の燃料、ナノセルロース、森林セラピーなど新しい使い方が次々と発展しております。そんな木材には定価は無く、価格は競りで決まります。木材の価値を上げるには、日常生活にどれほど木材が密接に関係しているかその重要性と、木の心地よさをより多くの人々にご理解いただくことが重要だと考えております。そのためには木育活動の推進、国産材の多様な利用方法を発信していくことが必須だと考えております。
木材部会の会員は仕事の上ではお互いにライバルです、でもそんな我々が集うのは何故でしょうか、その価値は何でしょうか。皆様はいかがお考えですか。コロナ禍で受けた損失は大きいですが、逆にこんな機会だからこそ、皆さんともう一度この会が発足した本質を考え、その価値を共有する仲間を探しに行くチャンスだと思っております。
諸先輩方が築いてこられた歴史、伝統、誇りを胸に一生懸命活動を行って参りたいと思います。皆様何卒よろしくお願いいたします。